共同研究事業の募集について

特定非営利活動法人 つくば臨床検査教育・研究センター(以下「本法人」という。)では、臨床検査の測定及び診療技術の向上を目的とした研究テーマを中心に共同研究事業を実施するため、医療関係機関(民間企業等)における検査測定機器・診断薬・診断方法などの開発研究・評価などを対象に、以下の要領で広く共同研究を募集しています。


1. 共同研究事業の範囲
臨床検査の測定及び診断技術の向上プロジェクト(以下「本プロジェクト」という。)は、筑波大学附属病院と連携し、成人の入院患者さん(入院を予定している方を含む。)から研究に使用する残余検体(血液・尿)・診療情報の保管と研究者への提供について承諾いただいた、ヒト及びヒト由来の試料を対象として行う共同研究事業を行っています。
※承諾書の取得は、別紙「検査後に残った試料(血液・尿)の研究利用に関するお願い」参照
※プロジェクトの運営は、別紙「TMER運営指針」によります。

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TMER運営指針  
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共同研究に関する手順書  


2. 共同研究の実施場所
本法人内の共同研究室の他に、試料の保管場所・保管状況を研究実施計画書に明示することにより、つくば臨床検査教育・研究センター棟以外で研究を実施することができます。


3. 試料・診療情報の提供
試料・診療情報の提供は、研究対象者(被験者)から研究利用について文書による同意が得られているものに限ります。つくばi-Laboratory有限責任事業組合で測定した診療後の検体を長期間保管できるよう専用容器に分注し、匿名化したバーコードを付与して凍結(-80℃)保存したもの等を無償で提供します。ただし、試料の採取・維持・管理および配布に必要な経費を負担いただきます。


4. 試料・診療情報の詳細
(1)血清、血漿、全血、尿
(2)診療情報の種類
   ・ 病気の種類
   ・ 性別
   ・ 年齢
   ・ 既往歴(これまでにかかった病気)
   ・ 投薬歴(どのような薬を摂取したか)
   ・ 検査情報(診療中に実施した検査結果)など


5. 研究期間
2026年3月31日の期間で、希望する研究期間を設定できます。
ただし、共同研究室を利用する場合は、状況により研究開始時期等が、ご期待に添えない場合があります。


6. 共同研究室の施設費等
共同研究室の利用については、つくばi-Laboratory有限責任事業組合と契約が必要となります。


7. 募集方法
(1)条件
  「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に基づいた研究

(2)募集期間
   随時募集を行っております。なお、倫理審査委員会の開催は年4回程度です。

(3)応募にあたり説明が必要であれば、個別対応しますので申し出てください。

(4)応募書類は、本法人ホームページからダウンロードできます。
   ・TMER倫理審査申請書(様式1)申請書
   ・倫理審査体制確認書(様式2)申請書
   ・公開情報申請書(様式3)申請書

(5)提出部数  各1部
   下記の提出先に郵送、または持参して下さい。応募書類は原則として返却しません。


8. 提出先
〒305-0005 茨城県つくば市天久保2-1-17
NPO法人 つくば臨床検査教育・研究センター 事務局
TEL:029-850-1050 FAX:029-856-5226
E-mail tmer.jimukyoku@estate.ocn.jp ホームページ:https://www.tmer.or.jp/


9. 審査方法
(1)本法人に設置されている、臨床検査の測定及び診断技術の向上プロジェクト倫理委員会で審査します。
(2)申請者は委員会に出席し、研究計画等について説明するとともに意見を述べることができます。
(3)審査結果は、本法人から申請者に通知します。また、筑波大学附属病院臨床研究倫理審査委員会にも報告されます。
(4)審査結果に異議がある場合は、再度の審査を請求することができます。


10. 契約書の作成
試料提供契約(MTA:Material Transfer Agreement)により締結します。また、必要により共同研究契約書を締結します。
※別添「研究用検体提供同意書(MTA:Material Transfer Agreement)」参照

pdf 研究用検体提供同意書(MTA:Material Transfer Agreement)
pdf 共同研究契約書


11. 研究成果の公開
①試料の提供を受けた研究機関は、本プロジェクトに1年毎に研究経過を報告し、研究終了後は速やかに成果を報告しなければなりません。報告書に基づき、分譲した試料等が適正に使用されているか否かを審査します。
②研究成果の公開に付記する場合は、「研究用検体提供同意書(MTA:Material Transfer Agreement)」に記載した文面を参考にしてください。


12. 研究計画の変更・中止等
提供した試料が有効に活用できるよう、研究計画の変更が認められます。やむを得ない事情により研究を中止することもできます。


13. 個人情報・情報公開等
①研究対象者(被験者)から研究利用が承諾された個人情報は、「要配慮個人情報」として試料を分譲し情報を提供しますので、その取扱いについては特に配慮を要し厳重な管理が求められます。
②研究対象者(被験者)への情報公開として、つくば臨床検査教育・研究センターホームページにおいて「残余検体の研究利用に関する情報公開について」により、試料・情報を使用して実施する(実施している)課題について公開します。


14. 実施状況報告
分譲を受けて実施した課題について、年1回または研究終了時に「実施状況報告書(様式6)」または「共同研究終了届(様式6-3)」の提出をお願いします。提出していただいた報告書等の内容に基づき、本センターが学外利用者の実施状況を筑波大学附属病院臨床研究倫理審査委員会に報告します。


15. その他
共同研究に関連する各種の様式は、下記によります。

  様式No. 提出書類名

提出時期等

word 様式4 試料分譲・情報提供に関する受渡確認書 試料・情報を受ける時
word 様式5 検体・情報返却届 返却する時
word 様式6 実施状況報告書 毎年3月末に状況報告
word 様式6-2 実施計画変更届 軽微な変更をする時
word 様式6-3 共同研究終了届 研究の終了時
word 様式6-4 共同研究中止届 中止をしようとする時
word 様式6-5 研究期間延長申請書 研究期間を延長する時
word 様式7 検体保管状況報告書 1年毎(未使用、使用済み)